鹿島アントラーズの高卒2年目のMF荒木遼太郎(19)が2得点を挙げ、チームの今季初勝利に貢献した。

前半3分、相手のクリアボールをゴール前で拾うと右足を振り抜き先制点。後半15分にはDF広瀬のスルーパスに抜け出し、GKの股を抜く技ありシュートで追加点を挙げた。日本代表、東京五輪世代のU-24(24歳以下)日本代表を率いる森保一監督が視察する中で結果を出した。

昨季は、東福岡高から加入1年目で、クラブでは内田篤人氏以来となる高卒ルーキーの開幕戦出場を果たした。昨季は26試合2得点だったが、早くも今季2試合3得点。2年目のジンクスを吹き飛ばす活躍に「自分のゴールは周りの選手のおかげでもあると思っている。今日もクロス、パスが自分のところに来た。感謝しながら、どんどんゴールを狙っていきたい」と謙虚だ。

ザーゴ監督も「去年のキャンプを見たときから、何か違うものを持っているなと。将来的には日本代表を目指してほしい」と期待を寄せる。コロナ禍でU-20W杯が中止となり、その予選にあたるU-19アジア選手権も中止になった。それだけに、「東京五輪も、目指せる位置にあれば目指したいなと思っています」と意欲を示し「どんどん結果を残して、代表に入ったり、優勝に導ける選手になりたい」と大きな目標を掲げた。【岩田千代巳】