ジュビロ磐田は3-2で水戸を下し、今季初勝利を挙げた。MF山田大記(32)が今季初得点を含む2ゴールの活躍。背番号「10」がチームの勝利に大きく貢献した。

前半9分、右CKからMF鈴木雄斗(27)が放ったヘディングに山田が反応。胸で押し込み、先制点を奪った。1-1で迎えた同ロスタイムには、エリア内の角度のない位置から右足で追加点。「開幕2連敗というショッキングなスタートだったので、この勝利は大きい」。得点後の雄たけびは、この一戦に懸ける思いの強さを物語っていた。

昨季は志願して「10番」を背負った。だが、自身は40試合出場で3得点。チームも6位に終わり、J1昇格を果たせなかった。プロ11年目の今季は「ゴールという結果にこだわってやりたい」。必勝祈願で奉納した絵馬には「J2優勝! 10ゴール!」と力強い字で記した。エースナンバーを背負う32歳は、強い覚悟を胸にピッチに立っている。

「早い時期に2得点取れたことはよかった」と白い歯を見せた。2失点と守備では課題を残したものの、勝ちきったことは大きい。「今日の勝利に、これから意味をつけていかなければいけない」。次戦もプレーでチームを引っ張り、開幕2連敗の遅れを取り戻す。【神谷亮磨】