北海道コンサドーレ札幌DF岡村大八(24)が、3日アウェーアビスパ福岡戦(ベススタ)でJ1初先発する見通しとなった。

2日、札幌・宮の沢での前日練習に参加し、ミニゲームでは主力組に入ってプレーした。J2群馬から今季加入した新戦力が、開幕戦以来、リーグ5試合ぶりの勝利に向けて体を張る。

DF田中に代わって起用される見込みだ。3バック右として開幕から全5試合フル出場していた田中は3月25日、U-24日本代表の練習中に左外閉鎖筋肉離れを負って離脱中。今季J1初挑戦の岡村にとって、めぐってきた初先発の機会となる。

今季公式戦の先発はフル出場した3月3日ルヴァン杯福岡戦(3○2)の1試合のみ。昨季ザスパクサツ群馬でシーズンフル出場を達成したが、今季リーグ戦は2試合途中出場でプレー時間はまだ計8分だ。28日、Jエリートリーグ浦和レッズ戦(2●3)では、CKから頭で2得点を挙げ空中戦での強さを発揮した。試合後に「(チームがリーグ戦で)なかなか勝っていない中、チャンスをもらえたら少しでもチームにプラスになるように頑張っていく」と、リーグ戦への思いを口にしていた。

ペトロビッチ監督(63)はアビスパ福岡について「長いボールを入れ、我々のDFラインの背後にボールを入れてくる相手の狙いに対し、インテリジェンスに対応したい」と話している。競り合い、こぼれたセカンドボールをいかに拾っていくかが鍵となり、岡村にはそのようなプレーが求められる。

J1でのアビスパ福岡との対戦は01年以来20年ぶりで通算1勝3敗(98年Jリーグ含む)。岡村の躍動に期待だ。【保坂果那】