コンサドーレ北海道スポーツクラブと提携し、今春から男子サッカー専攻コースを開設したクラーク札幌大通キャンパス男子サッカー部が10日、1年生部員を加え札幌市内のグラウンドで本格始動した。昨春、22の国と地域でプレーした元プロ選手、伊藤壇監督(45)が就任し、選手7人で活動開始。1年生加入で計19人となり、17日開幕のU-18道ブロックリーグ札幌で初公式戦に臨む。伊藤監督は「早く試合をさせてあげたい。楽しみ」と話した。

北海道開催の23年全国高校総体出場を目標に据える。昨年は公式戦こそできなかったが、伊藤監督のアイデアで雪山登山、雪中サッカー、キックボクシングなど、さまざまな方法でフィジカル面を強化。11日には札幌日大と初の対外試合を行い、待望の公式戦に備える。主将のMF山口啓太(3年)は「この1年の成果を試合で少しずつでも発揮したい」と意気込んだ。

同高サッカー専攻に所属する選手は、火曜から金曜は午後1時からの2時間をサッカーの練習に費やし、大会前は、さらに補強のための練習を行う。青森・八戸湊中から進学したDF福島楓太(1年)は「将来はプロ選手になりたい。そのために何が必要なのか、元プロの伊藤監督にたくさん学びたい」。標津中出身のFW古川暖(1年)は「チームを引っ張っていける選手になれるように、しっかり練習したい」と気を引き締めた。【永野高輔】