J1徳島ヴォルティスのダニエル・ポヤトス新監督(42)が15日、チームに初合流し、オンライン取材に応じた。17日のホーム鹿島アントラーズ戦から指揮を執る予定だ。

ついに合流を果たし「喜びに満ちあふれている」と声を弾ませた。円陣では「どうプレーして行くかもう1回、明確化させ、プレーの態度をより明確にした。私がいる意味を伝え、今あるものを進化させいいものにして行こうと伝えた」という。

鹿島戦には「伝統あるクラブでJ1でも強豪だが、勇敢に戦い相手を難しい状況に持ち込みたい」と気合。徳島の戦いぶりについては「全試合見てもいい状態で進化している」と手応えを感じている。

ポヤトス監督は、コロナ禍による外国人の入国制限の影響で3月30日に来日。2週間の隔離期間を経てこの日、チームに合流した。これまで、オンラインでポジション別指導や、試合後のフィードバックなどを行ってきた。その間、甲本偉嗣(こうもと・たけし)ヘッドコーチ(41)が、開幕戦から監督代行で務めてきたが、代行指揮は14日セレッソ大阪戦で終了。10試合を終え4勝2分け4敗の9位でバトンを受ける。

新指揮官の印象について、DF鈴木大誠(24)は「真面目な方でサッカーに熱意がある。クラブに成功をもたらしてくれると思う」。GK上福元直人(31)は「野心を持ってこの地に来て、覚悟が見える(着任の)あいさつだったと思った」と期待を寄せた。

一方で、このタイミングで指揮官が変わることに関して、MF岩尾憲(32)は「トップが変われば組織も変わるので、変化に関しては注意深く感じていかなきゃいけない。いい方の変化なのか、ネガティブな方の変化なのかは注意しなければいけない」と言い、上福元も「変化が起こることは間違いないので、うまくいかなかったとなりたくない」と引き締めた。【菊川光一】