アルビレックス新潟はホームで松本山雅FCと0-0で引き分けた。今季初めて無得点に終わったが、開幕からの無敗記録を13に伸ばした。

終始ボールをキープし、FW谷口海斗(25)を中心にチャンスをうかがったが5バック気味の相手を最後まで崩すことは出来なかった。ゴールデンウイーク連戦の最終戦。疲労が蓄積した中でもしぶとく勝ち点1を上積みし、首位をキープ。次節(16日)は03年シーズン途中にマークした14試合連続不敗のクラブ記録を懸け、アウェーで町田と対戦する。

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新潟は今季初めてスコアレスドローとなった。6戦連続スタメンの谷口は1トップの位置で果敢に相手DFラインの背後を狙い続け、両チーム最多4本のシュートを放ったがゴールを割ることができなかった。「自分がゴールを確実に決めていれば違った展開になったと思う。ホームで勝ちたかった」。

3連勝同士の対戦。ボール支配率を上げてゴールに迫る新潟に対し、相手は最終ラインに5人を配置し守備を固めてきた。前半、思うような展開に持ち込めず、谷口と左MF本間至恩(20)の立ち位置を変更させて糸口を探る。だが、ペナルティーエリア内への進入を阻まれシュート数は相手の5本に対し、1本で折り返した。

後半、開始早々のピンチはGK阿部航斗(23)が左腕1本で好セーブ。徐々に試合の流れを引き戻し、先制点を狙ったが「今日はボールがネットを揺らすことを嫌がったようだ」とアルベルト監督(53)。それでも「全試合で勝利することは不可能。疲労がたまっている中での勝ち点1はポジティブ」と負けないチーム、選手をたたえた。

4連勝は逃しても開幕からの不敗記録は13に伸びた。次節・町田戦では03年シーズン途中(16~29節)にマークした14試合連続不敗のクラブ記録がかかる。谷口は「ファーストアタッカーとして自分が得意なゾーンでパスを受け、チームの勝利につながる得点を狙いたい」と気持ちを切り替えた。【小林忠】