<明治安田生命J1:川崎F2-0札幌>◇第14節◇16日◇等々力

川崎フロンターレがホームで北海道コンサドーレ札幌を2-0と下し、昨季から続くJ1歴代最長となるリーグ22試合連続無敗を達成した。

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川崎Fのサッカーを見ていると、おもしろいようにパスがつながり、簡単にゴールを奪ってしまう。選手の立ち位置や距離感の良さによるものだが、この華麗なスタイルを支えているのは、前線からのプレスというハードな作業だ。

ボール保持の時間を長く保ちつつ、相手にボールが渡った瞬間、最前線のFWレアンドロ・ダミアンを起点に連動したプレスをかけて、敵陣内でボールを奪いきる。FW小林は、チームに意識が浸透している理由を「オニさん(鬼木監督)は『守備でも拍手が起こるプレーをしよう』と試合前に言っている」と明かす。

プレスの強度が落ちないことも、チームの安定した強さを支えている。先発をローテーションできる層の厚さに加えて、1人1人が試合の中で持てる力を出し切っていることが理由だ。FW旗手は「監督が今年の最初に『去年の自分たちを超えよう』と言った。去年より質の高いプレーを求められて、意識の部分で、みんな去年の自分を超えようとしている」と分析する。

昨季は最速Vや最多勝ち点など、さまざまなJ1記録を塗り替えた。「自分たちの記録を超える」という目標が、チームの原動力となっている。【杉山理紗】