J1清水エスパルスは、ルヴァン杯で横浜F・マリノスに大敗したものの、D組2位で9年ぶりの1次リーグ突破を果たした。タイトル獲得へ向けて第1関門を突破。ホーム&アウェー方式のプレーオフステージ第1戦は6月2日、A組1位の鹿島アントラーズと対する(アイスタ、午後7時)。

北海道コンサドーレ札幌には、0-2で完封負けを喫した。リーグ9戦勝ちなし(4分け5敗)。長いトンネルが続く。それでも光明もあった。3バックを採用し、前半を0-0で折り返した。札幌のサイド攻撃を封じつつ、鋭いカウンターから決定機をつくった。日本代表GK権田修一(32)は「前半45分間は、全員が戦う姿勢を示せた。札幌は1対1の強さで勝負してくる相手だが、その部分で負けている選手はいなかった」と振り返った。ロティーナ監督(63)は「前半は良い内容だった。攻撃でチャンスをつくり、守備もほぼ問題がなかった」と評価した。

それでも後半に課題のセットプレーから2失点。守護神は「システム以外のところが勝敗を分けた。札幌は空中戦の強さがあり、警戒した中で決められた。そこは勝ち抜くため、したたかに戦わないといけない」と話した。リーグ暫定16位に沈む。指揮官は「難しい状況が続くが、成長すること以外に方法はないと思う」と力を込めた。来季降格を回避するためにも、次こそ内容と結果を両立させたい。【古地真隆】

 

▽横浜戦得点経過 前半2分(清水)片山瑛一 前半40分(横浜)樺山諒乃介 後半3分(横浜)和田拓也 後半6分(横浜)樺山諒乃介 後半34分(横浜)仲川輝人 後半44分(横浜)レオ・セアラ

 

▽札幌戦得点経過 後半6分(札幌)アンデルソン・ロペス 後半10分(札幌)金子拓郎