川崎フロンターレは開幕から19試合負けなしで、05年の浦和が持つJ1記録に並んだ。湘南に先制を許したが、後半37分に途中出場のFWレアンドロ・ダミアンがオーバーヘッド弾で引き分けに持ち込んだ。

劣勢の試合からなんとか勝ち点1を持ち帰ったが、鬼木監督は「追いついたことは評価できる。ただ、勝ち続けないといけないチーム」と厳しい表情で話した。

引いて守るだけでなくボール保持者に圧力をかける、走力ベースの湘南スタイルに苦戦した。序盤はボールの出しどころを見つけられず、シュート以前の組み立てができなかった。時間とともにチャンスは増えたが、指揮官は「そこを感じながら後半に入ってしまった」。ハーフタイムを挟んで体力を取り戻した湘南に押し込まれ、後半11分に失点した。

J1最速の100勝に王手をかけている鬼木監督は「(ハーフタイムに)選手を代えるなり、隙を見せずにやらないといけなかった」と反省を述べた。失点前から選手交代は用意していたが、プレーが途切れず、投入のタイミングを得られなかった。昨季から続くJ1最多の連続不敗も24試合と記録は更新したものの、やや課題の残る内容となった。【杉山理紗】

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