解任された岩瀬前監督の後を受け、暫定的にJ2大宮アルディージャの指揮を執ることになった佐々木則夫監督(63)は、自身の初戦を飾ることができなかった。

かつてなでしこジャパンを世界一に導いた佐々木監督は、4日間という短い練習期間に「ハイプレスの守備からイニシアチブを握り、縦への攻撃につなげること」を徹底した。この日は惜しいチャンスもあり、CKの数では10本対1本と大幅に上回ったが、ジェフユナイテッド千葉で現在絶好調の見木、サウダーニャの2人にゴールを決められて敗れた。佐々木監督は「ブラジルの選手は、ドリブルでスピードに入る前にプレスバックで(ボールを)つむんだと伝えていた。スーパーな選手だということは分かっていたんですが、やられてしまいました」と悔しがった。

これで11戦連続勝ち星なし。そんな状況にもかかわらず声援を送り続けるサポーターへ感謝の気持ちを示した佐々木監督は、次戦金沢戦に向けて「負けに不思議の負けはない。1週間良い準備をして金沢戦に向かいたい。僕が下を向いたら(選手も)やってられないので、がんがん選手を鼓舞してやっていきたい」と前を向いた。