清水エスパルスは16日、静岡市内でJ3アスルクラロ沼津と練習試合を行い、4-0で快勝した。リーグ中断期間中に確認してきた、サイド攻撃から複数得点。リーグ再開となる23日の仙台戦(ユアスタ、午後7時)に向けて弾みを付けた。

主力組が先発に名を連ねた清水が、控え組主体の相手を圧倒した。前半9分、FWチアゴ・サンタナ(28)が右クロスを合わせて先制。同40分には途中出場のMF中山克広(24)が、左クロスを頭でたたき込んで2点目を奪った。「頭でのゴールはあまりない」と笑顔。「クロスに対して(逆サイドから)中に入っていくことを求められている。決めきることができた」とうなずいた。

9日の天皇杯2回戦・福山シティ(広島)戦(1○0)後、ロティーナ監督(63)は「クロスからのシュートは、トレーニングする必要がある」と話していた。対策の成果が早くも結果に結びついた。後半にも2点を追加。充実の内容と結果を手にした。

現在リーグ暫定15位。この日先発したMF滝裕太(21)は「中断明けに勢いをつかみたい。個人としてもアピールを続けて結果を残す」と力を込めた。反転攻勢を仕掛けるべく、まずは再開初戦を飾る。【古地真隆】