柏レイソルが、鹿島アントラーズに競り勝ち、4月24日の徳島ヴォルティス戦以来、ホームで白星を飾った。7月3日の横浜F・マリノス戦は数的優位を生かせず敗戦。7日の天皇杯ではJ2京都サンガに敗れていた。その中で迎えた鹿島戦。5バックで粘り強く守り、相手の縦パスを的確な読みで奪い有効なカウンターを繰り出した。

後半8分、DF上島の守備から攻撃に転じると、MF戸嶋が体勢を崩しながらロングフィード。抜け出したFWクリスティアーノが相手GKの1対1を制し先制した。後半12分には、セットプレーで高い位置に残っていたDF大南が右サイドからグラウンダーのクロスを供給。FWペドロ・ハウルが右足で合わせ追加点を奪った。

ネルシーニョ監督は「今日のゲームは入りからいいテンポだった。相手は前線に強烈なアタッカーそろっているが、その相手を前に最後まで戦ってくれた。カウンターもいい形が作れていた。今日の試合は我々にとって大きな結果」と総括した。特に2点目は、DF大南が右サイドの攻撃に関わったことが大きかった。大南は4バックの右サイドバックも経験しており、指揮官は「サイドバックでプレーしていたときも、空いたスペースにボールを運び、攻撃に参加することは得意としていた。そこを生かさない手はないと。非常にいい働きをしてくれた」とたたえた。