日本代表FWオナイウ阿道(25)の移籍が決まった横浜F・マリノスが、浦和レッズの元日本代表FW杉本健勇(28)の獲得に動いていることが20日、分かった。この日、オナイウのフランス2部トゥールーズへの完全移籍が発表されたが、首位川崎Fを猛追する2位の横浜は、経験と実績のある長身ストライカーに白羽の矢を立てた。

杉本は187センチとオナイウよりも背が高く、最前線でターゲットになれるセンターFW。味方を生かすポストプレーも魅力で、足元の技術も高い。4-3-3の攻撃的な布陣を敷き、両サイドのスピードや突破力を生かして攻める横浜では、中央で合わせるセンターFWの役割は大きい。快足のアタッカーFW宮市も今月から加入しており、杉本が加われば一層攻撃のバリエーションが増えそうだ。

横浜にはC大阪下部組織の先輩MF扇原や元チームメートのMF水沼がおり、連係面でのアドバンテージもある。19歳で出場した12年ロンドン五輪など各年代別代表の経験があり、17年、18年にはA代表でもプレーするなど、実績は間違いない。チーム内得点王が抜けても、横浜は次の一手を考えているようだ。