鹿島アントラーズは名古屋に0-2で敗れ、2戦合計0-4で敗退が決まった。鹿島は今季、3冠を目標に掲げていたが、ルヴァン杯のタイトルは失い、天皇杯、リーグ戦のタイトル獲得に向かうことになる。

第1戦は0-2で敗れており、点を取るしかない鹿島は、序盤から19歳MF荒木遼太郎、FW上田綺世(23)がゴールに迫るも、ポストに阻まれ得点を奪えない。その中で、前半22分、後半12分に失点。最後まで堅守の名古屋を崩すことができなかった。

相馬直樹監督は試合後「0-2からのスタートで、90分で追いつきひっくり返したいゲームだった。たらればだが、こういう展開で最初のチャンスを決めきれなかった。相手の最初のチャンスで取られてしまった。それも、選手が傷んで、相手が10人の状況で取られてしまった。非常にもったいない形になった。ただ、後悔しても戻っては来ない。お伝えしたいのは、選手たちが最後まであきらめずに戦ってファイトしてくれたこと。そこには感謝していますし、彼らには伝えました。しっかりこのエネルギーを、ルヴァンは終わったので、リーグ戦、天皇杯に使っていきたい」と振り返った。

相手の激しいマークにあいながらも、絶妙なポジショニングとターンで好機を演出したMF荒木は「1戦目と同じ課題で、ゴール前の決定力の差で負けた」と冷静に振り返った。3冠の目標は絶たれたが、荒木は「これでシーズンが終わったわけではない、切り替えて天皇杯、リーグ戦に臨んでいきたい」と前を向いた。