辞任した永井秀樹前監督に代わり、J2東京ヴェルディを暫定的に率いることになった堀孝史監督(53)が、コーチから昇格して2戦目で初勝利をマークした。

東京Vは前半30分、右サイドの敵陣深くに攻め込み、ペナルティーエリア付近を左方向へパスをつなぎながら相手を揺さぶり、最後はMF梶川諒太(32)がゴールに背を向けながら技ありの縦へのスルーパス。これに反応したFW小池純輝(34)がゴール左から右足で今季13点目を蹴り込んだ。

後半37分にも梶川の右CKからDFンドカ・ボニフェイス(25)が豪快なヘディングシュートをたたき込んで勝負を決めた。

東京オリンピック・パラリンピックが開催されていたため、東京Vは前節大宮戦まで8戦連続アウェー戦を強いられた。その間、4分け4敗と苦戦が続いていたが、前回ホーム戦以来となる9試合ぶりの白星をマーク。クリーンシート(無失点)での勝利は10戦ぶりだった。堀監督は「久しぶりにホームで試合ができるので、選手たちと『今日見に来てくださるファン、サポーターの方に、少なくとも勝利に向かって戦っている姿勢を見せていこう』と話をしていた中、2-0で勝利できたことをすごくうれしく思います」と喜んだ。