J1浦和レッズは16日、タイ1部のムアントン・ユナイテッドと新たにパートナーシップ契約を締結したと発表した。ムアントン・ユナイテッドは浦和と同じ「赤・白・黒」のカラーをチームアイデンティティーの1つとし、タイリーグの中でも有数の強豪クラブ。過去にもJリーグへ多くの選手を輩出しているクラブでもある。浦和は13年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で対戦した縁があった。

また同クラブは、タイ国内の大手メディア企業であるサイアム・スポーツ・シンジケートがオーナーを務めており、サイアム・スポーツはJリーグのタイ国内放映権を取得し、毎節放映をするなど、アジアサッカー全体の発展に非常に熱心であり、多くの取り組みをしている。

今回のパートナーシップは「さいたまと世界をつなぐ窓になる」という、浦和レッズ理念を具現化するきっかけになるという考えから始まったもの。

提携に関する主な内容は以下の通り。

<1> 選手・コーチを含む人材の知識、アイデア、技術・トレーニング手法の学び等を通じて、連携を強め、発展を目指す。

<2> ニーズに応じた、若手選手を中心とした人材交流

<3> フットボールセミナーやフレンドリーマッチ等のイベント開催

<4> 事業開発等の新たなビジネス機会の検討

ムアントン・ユナイテッドのウィラック・ロートン代表は「日本、そしてアジアでトップクラブのひとつである浦和レッズとの提携を心からうれしく思っています。今回、2つのクラブは共通のビジョンを共有しました。これから共にフットボールの発展と、強い未来をつくっていけることを楽しみにしています。コロナウイルス感染症によるクラブの課題はありますが、我々はその壁を乗り越え、目的を果たすことができるでしょう。この提携は両クラブが持つ可能性をさらに広げ、すべての人にとって新しく、より良いフットボールの体験をつくる絶好の機会になると確信しています」とコメントした。

浦和の立花洋一代表は「ムアントン・ユナイテッドというタイ王国屈指のクラブとの提携を非常にうれしく思っております。ACLやFIFAクラブワールドカップなど、数多くの国際舞台での盛り上がりや経験を通して感じたこととして、浦和レッズや日本サッカー界が国内の人口減少という今後の課題と向き合う中で、永続して成長していくためには、アジア全体を見据えていかなければならないということがありました。今回の提携で、両クラブのノウハウや人材交流を通して、また新たに成長できる可能性が両クラブ、そして両国に広がると確信しています」とコメントした。