ヴィッセル神戸の主将MFアンドレス・イニエスタ(37)が、母国スペインで起きた火山噴火の被害者に対するメッセージを20日付で発表した。

大西洋のスペイン領カナリア諸島のラパルマ島で19日、クンブレビエハ火山が1971年以来に噴火した。地元メディアによると、死傷者はいないもようだが、地元住民ら約5000人が避難する事態になり、サンチェス首相も現地を訪問した。

ラパルマ島に本拠地を置く同国サッカー3部リーグのアトレチコ・パソは、イニエスタが共同オーナーを務めるIT企業「アナザーディスカバリー」(神戸市)が6月に買収。同社では、今夏から会員制オンラインクラブ「オールスターズクラブ」を立ち上げ、イニエスタを中心にスポーツなどのコンテンツを提供し、その1つにアトレチコ・パソでのクラブ運営を勉強できる項目もあった。

アトレチコ・パソの共同オーナーであるイニエスタのメッセージは次の通り。

「クンブレビエハ火山の噴火に伴う自然災害により、ラパルマ島で起きている悲劇に影響を受けたすべての人々に、オールスターズクラブのキャプテンとしてお見舞い申し上げます。そこで、日本のオールスターズ・プロジェクトでは、被災地の自治体と連携して必要な支援を行い、被災者のためになることならどんな助けも惜しまない所存です。日本からクラブ・アトレチコ・パソにこの難しい状況を乗り越えられるよう応援しています」

関係者によると、イニエスタは今回の母国での被害に心を痛めているといい、自身のツイッターでも「復興を祈ります」などと投稿している。今後は同選手が中心となり、支援物資の提供などを迅速に行いたいという。