J1アビスパ福岡は21日、福岡県久留米市の久留米大と「包括連携に関する協定書」を締結した。

スポーツや教育、文化活動を通じ、学生の人材育成や地域社会の振興や発展に寄与することを目的にした協定だ。

久留米市は佐賀・鳥栖市に隣接する。福岡県の自治体ながら、歴史的にサガン鳥栖ファンが多いとされ、久留米市発祥の大企業、ブリヂストンが鳥栖の協賛社に名を連ねるなど“ねじれ現象”が起こっている地域だ。

いわば“鳥栖のお膝元”と言える場所での今回の連携だ。だが、福岡の川森敬史社長は「地域柄、鳥栖さんのファンが多い地域とは存じますが、鳥栖さん、福岡が引き続き皆様に愛していただけるクラブになっていければと考えています」と期待を抱く。

今後、久留米大の施設を利用したスクールや下部組織の展開をはじめ、大学生のインターンシップの場提供などに取り組むという。また、川森社長は「スポーツクラブとしての事業拡大のいろいろなヒントをいただけると考えている。そういう意味で大学との連携は意義がある」と言い、営業面の拡大にも手応え。ライバルクラブ間の垣根をも越え、あらゆる発展の可能性を模索していく。