常葉大橘が東海大会出場に王手をかけた。14-0で聖隷クリストファーに大勝し、MF榊原琴乃(2年)がチーム最多4得点を挙げた。東海大会出場2枠を争う23日の準決勝から、6月の県総体決勝で戦ったスーパーシードの藤枝順心と磐田東が登場する。

常葉大橘の榊原がゴールラッシュの口火を切った。試合開始約30秒、DFラインの裏へ抜け出して左足を一閃(いっせん)。右下へ蹴り込んで電光石火の先制点を奪った。勢いは止まらず、榊原は前半だけで4得点。後半開始からベンチへ下がり、お役御免となった。「最初のチャンスを決められて良かった」と笑顔。チームメートも呼応するように、次々とネットを揺らした。14得点の大勝に後藤亜弥監督(27)は「得点は『取れるときに取ろう』と伝えていたが、正直びっくりした」と目を丸くした。

東海大会出場まで残り1勝と迫った。目指すのはその先の、3大会連続の全国大会出場だ。準決勝では磐田東と対戦。県総体準優勝の難敵で、熱戦が予想される。1年時から主力を張る榊原は「やりづらい相手。でも、チームが苦しい時にこそ、自分が点を取りたい」と意気込んだ。【古地真隆】