首位川崎フロンターレは浦和レッズと引き分けたが、同時刻キックオフで開催された2位横浜F・マリノス-ガンバ大阪で横浜が敗れたため、2年連続で4試合を残してのJ1制覇が決まった。

今季副将を務めたDF登里享平(30)の、試合後の一問一答は以下の通り。

-今の気持ちは

登里 すごくうれしい気持ちでいっぱい。シーズン通して苦しい状況があったけど、崩れずに戦った結果、優勝につながった。昨年と違った自信をもてるようなシーズンだった。

-副将として引っ張ったシーズン、トロフィーを受け取った感想は

登里 恥ずかしさもありながら、達成感があった。ショウゴ(主将DF谷口)がケガでいない中、キャプテンマークを巻くことが多かったけど、勝ちきること、チーム全体を見ることの重要性に気がつけたので、それ含めて成長できたかなと思う。ルヴァン杯やACLで、ショウゴがいない中勝てなかったのは、まだまだ悔しい思いでいっぱい。来年につなげていきたい。

-試合を振り返って

登里 いつも通りのメンタルで試合に入ることができた。1試合1試合全力で戦おうと、しっかりと試合を進めることができたけど、追いつかれていることは課題。4日後に向けてしっかりと修正して、切り替えて進んでいきたい。

-試合後は感極まる旗手に声をかけた。どんな言葉をかけたのか

登里 なんて声かけたっけな。泰斗(脇坂)と「うれしかったけど、怜央(旗手)の涙を見て涙が冷めた」と話しました(笑い)。碧や薫がいなくなってからのサッカーに対する姿勢は、より責任感がすごく出たと思う。本人も気負うものがあったと思うので、優勝ですごくホッとした思いがあるのかなと思う。

-苦しいときに崩れなかった要因は

登里 常に自分たちにベクトルを向けて、1人1人課題に向き合ってこられた。崩れることは簡単だけど1人1人の野心や芯の強さがあったので、勝てない状況でも崩れないだろうという確信はあった。

-このクラブに対するイメージはどう変わったか

登里 入団してから優勝できないのを経験して、何が足りないか考えさせられた。初優勝によって今までの取り組みが確信に変わった部分もある。何度優勝しても勝てない時期を経験している選手が多いので、常に危機感があり、チームがどううまく進むかの経験が還元されていると思う。

-苦しい時代を知る選手と若い選手が、どうバランスを保っているか

登里 強いフロンターレを知っている、勝つのが当たり前という若い選手は、勝てない時期をネガティブにとらえることもあった。2つ引き分けが続いて福岡に負けた後、チームが崩れそうなときに、ベテランの小林選手とかと話したけど、「昔に比べたらこんなの気にすることないし、むしろ1敗しかしていない」とポジティブに変換できたところも、チームが前向きにチャレンジできたのかな。

-今季の守備の強さは

登里 最前線のダミアン、アキくん(家長)、小林選手、知念選手も、前線からアグレッシブにボールに(プレッシャーに)行ってくれるので、後ろとしてはパスコースも限定されて守りやすい。ジェジエウ、ショウゴ(谷口)、シンタロウ(車屋)、ヤマくん(山村)含めて、センターには頼りになる選手がいる。GKソンリョン含めてすごく信頼できる選手がいるので、失点の少なさにつながっている。うれしいし、感謝の気持ちでいっぱい。

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