来季からJ2に降格するベガルタ仙台は23日、手倉森誠監督(54)の退任と、原崎政人ヘッドコーチ(47)が内部昇格し、暫定監督として今季残り2試合を率いることを発表した。また同日に原崎氏がオンラインで就任会見に臨んだ。

前節20日の湘南ベルマーレ戦で0-2で敗れ、来季は13季ぶりにJ2で戦うことになった。原崎暫定監督は「手倉森監督とは何回も一緒に仕事をしてきたので、最後までサポートができず、心残りがありますし、不本意な気持ちです。まだ整理ができていません」。手倉森氏からは前日22日に直接退任を伝えられ「無念を晴らしてくれ」との言葉を受けたという。その上で「もう1度立ち直る姿をファン、サポーターに見せないといけないと思い、残り2試合を引き受けることにしました」と就任の経緯を話した。

J1で戦えるのは27日のアビスパ福岡戦と12月4日の鹿島アントラーズ戦の2試合。今季は0-0で試合を進めながら、1点を奪って勝つという消極的な試合が目立った。それだけに「自分たちが主導権を取れる試合をしていきたい」と決意表明。「来季のJ2降格は決まったが、我々ができるすべてを(残り2試合で)出して戦っていくので、サポーターも一緒になって戦っていただきたいです」と呼びかけた。

また手倉森氏については今季の成績、結果について協議し、双方合意の上で22日をもって退任が決定した。クラブを通じて「クラブの立て直し、昨年からの挽回とJ1残留を果たすべく力をそそいできましたが、力及ばず、J2に降格させてしまい、大きな悔しさと責任を感じています。大変申し訳ありません。佐々木社長と共に、クラブ再建を誓い監督を務めてきましたが、J1残留を逃すこととなり辞意を固めました」などとコメントした。同氏は今後もクラブに残り、チーム強化、育成のサポートを担当していく。