清水エスパルスユースが6連勝を飾り、暫定ながら首位の座を守った。千葉・市船橋に1-0で辛勝した。

前半10分、U-18日本代表候補のFW千葉寛汰(3年)が、左クロスを合わせて4戦連発となる決勝ゴール。来季トップチーム昇格が内定しているストライカーが、得点ランキング首位の今季17点目を挙げた。「クロスの入り方には自信がある。合わせるだけだった」。2試合消化の少ない2位青森山田との勝ち点差は、「3」のまま変わらなかった。

兄貴分に続いた。トップチームは前日27日、後半ロスタイムの決勝弾で浦和に1-0で完封勝ち。今季初の連勝を飾り、来季のJ1残留へ前進した。劇的な一戦をオンラインで観戦した千葉は「思わず声が出た。『次は自分たちの番』と刺激を受けた」。気合十分で臨んだ試合で、勝ち点3を積み上げた。

今季は残り2試合。次節は来月5日、横浜FCユースとホームで対戦する。7月のアウェー戦では、3-0の優位な状況から4失点し、逆転負け。同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。「残り全て勝つ」と千葉。連勝記録を伸ばして、優勝への望みをつなぐ。【古地真隆】