今季ラストの90分で、全てが決まる。Jリーグが各地で最終節を迎え、J1は4日、J2とJ3は5日に、今季のリーグ戦全日程を終える。川崎FのJ1優勝、磐田のJ2優勝とJ1昇格、京都のJ1昇格は決まったが、J1とJ2の残留争い、J3からJ2への昇格争いなどは、最終節までもつれ込んだ。各カテゴリーの見どころを解説する。

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◆残留争い 18位大分、19位仙台、20位横浜FCは降格が決定済み。15位清水、16位湘南、17位徳島の3チームが、2つの残留枠をかけて争う。勝ち点39で頭ひとつ抜ける清水はホームにC大阪を迎えて、引き分け以上で残留が決まる。主将のMF竹内は「最後のひと踏ん張り」と意気込む。勝ち点36で並ぶ湘南と徳島は、それぞれG大阪、広島と対戦。得失点差で優位に立つ湘南は、勝てばほぼ残留が決まる。山口監督は「やってきたことを出し、湘南らしいサッカーを」と平常心を強調。徳島は勝ってなお他力本願と厳しい状況だが、前節湘南との直接対決を制した勢いで残留を勝ち取りたい。

◆得点王争い 川崎F・FWレアンドロ・ダミアンと横浜FW前田の一騎打ちとなった。ともに22得点で並んでおり、直接対決で多くゴールを決めたほうが得点王となる。

◆ACL争い J1王者川崎Fが天皇杯で優勝した場合、リーグ戦4位のクラブが繰り上げでACLプレーオフ出場権を手にする。可能性のある4位鹿島と5位名古屋は勝ち点差1で、それぞれ19位仙台、6位浦和と対戦する。