今季限りで現役を引退するセレッソ大阪のFW大久保嘉人(39)が9日、報道陣の囲み取材を受けた。

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大阪市の舞洲グラウンドで実施されたチームの公開練習後に応じたもの。今後の取材はオンラインで予定されており、試合と練習に関しては現役最後の囲み取材となった。

残された公式戦は、C大阪にとって4大会ぶりの優勝が懸かった天皇杯のみ。12日の準決勝は浦和レッズ(埼玉)と対戦する。勝てば19日に国立で決勝に臨む。

「ここまで来たら、間違いなく決勝まで行って、優勝したい」。プロ21年目、自身初めてのチームタイトルを獲得する決意を示した。

「浦和はホームだから、モチベーションは(C大阪より)もっと高い。ド・アウェーですが、それはそれで気持ちいい。ただ相手は見ていない。興味はない。勝つか、負けるか。戦うだけ」と、大久保らしいコメントも出た。

J1通算最多得点記録は191ゴールで打ち止めとなった。天皇杯でもゴールを狙うかと問われると、首を横に振った。

「まったく。残り2試合は走って、体力を全部使い切ること。あとは(引退すれば)やっと、ゆっくりできる」。泣いても笑っても、最多で2試合。39歳のストライカーが完全燃焼で現役生活を終える。