関東1部王者の流通経大が国士大を2-0で下し4強入りした。

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11日の初戦は新潟医療福祉大に先制を許し、延長にもつれ込んで、何とか勝ち上がるというヒヤヒヤの展開だったが、この日は終始、安定した試合運びで快勝した。

昨年、流通経大のコーチを務め、今季京都監督としてJ1昇格に導いた曹貴裁氏(52)が駆けつけた。曹氏は13日にチームに合流。曹氏がまとめた新潟医療福祉大戦の映像を見せ、最終ラインの高さと各選手の距離感について、約10分間、ミーティングをしたという。

川崎フロンターレ入りが内定しているDF佐々木旭(4年)は「去年も(曹氏から)ラインのコントロールを言われていたけど、今年1年やっていたのが甘かったと気付いた」。前コーチの的確な指示で、初戦とは別チームのようにコンパクトな守備で国士大にほとんどチャンスをつくらせなかった。

曹氏はベンチ入りはせず、外から戦況を見守った。中野雄二監督は「10分の1回の練習で、選手たちが変わった。途中まで1-0の中だったが、安心して見ていられた」と振り返った。

今回は、まず昨年超えの4強。曹氏も見守る中、J1内定者7人を擁するタレント軍団、流通経大が頂点へまい進する。