サンフレッチェ広島の開幕からの無敗記録がついに止まった。今季12戦目で初黒星を喫し、11試合でストップ。従来のクラブ記録は開幕9試合で更新を続けていた。前節4位の広島は通算4勝7分け1敗で勝ち点19のまま。

さらに昨季9月から続いていた無敗記録も17試合(昨季6試合、今季11試合)で止まった。

最後は不運な結末が待っていた。2-2で迎えた後半39分、自陣ゴール前で名古屋FW永井と、広島の主将DF佐々木翔(34)が競り合い、その衝突からのこぼれ球が、GK大迫敬介(24)の頭上を越え、ゴールへと吸い込まれた。記録はオウンゴールと発表された。

序盤から連続失点し、厳しい展開だった。2点を追う前半23分、MF越道草太(20)がJ1通算24試合目で待望の初ゴールをマーク。後半3分にはMF中野就斗(23)の今季3点目で、一時は同点に追いついた。その後、越道が左膝を負傷して担架で交代するアクシデントがあった。

ミヒャエル・スキッベ監督(58)は「1失点目(自陣での連係ミス)、3失点目(オウンゴール)と、あまり見ないような形で失点してしまい、非常に残念。奇妙なゴール(失点)もあったので、しょうがない部分もたくさんある」と、渋い表情で初黒星を受け入れた。

今季から使用する本拠地エディオンピースウイング広島での初めての黒星にもなった。2万5193人が詰めかけたゴールデンウイーク最終日に、広島にとっては悪夢の敗戦。これで4連続引き分けと、この日の黒星で5戦勝ちなしとなった。