MF竹内偉乙(いお、3年)は、全国選手権の出場機会を狙っている。今秋の県大会では、出番なし。中学から静岡学園で続けてきた挑戦も、今大会で最後になる。「サポートしてくれた家族に恩返しをしたい。周りはうまい選手ばかりだけど、練習から自分の良さを出して、あの舞台に立ちたい」。積極的な仕掛けからのシュートを武器に、アピールを続けている。

文武両道を貫いてきた。同校では、進学クラスにあたる「探究クラス」に在籍。テストの成績は、中学1年から常に5位以内をキープしてきた。練習後の疲れた体にムチを打って通う学習塾も含めて、1日3~4時間の勉強が実り、今月上旬には早大理工学部に指定校推薦で合格した。残る目標は1つ。「出場したら点に絡むプレーで貢献したい」。イメージも膨らませ、最後まで大舞台のピッチを目指す。【前田和哉】

◆竹内偉乙(たけうち・いお)2003年(平15)10月23日、長野県生まれ。小1からNPICエレンシアFC(長野市)でサッカーを始め、中学から静岡学園。家族は両親、妹、祖父母。179センチ、71キロ。血液型B。