帝京長岡(新潟)は桐光学園(神奈川)に1-1で突入したPK戦で3-5で敗れ、4大会連続の準々決勝進出はならなかった。

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前半23分、MF武原幸之介が右サイドを突破したMF佐々木奈琉(ともに3年)のクロスに合わせて先制に成功する。優位に試合を進めたが、運動量が落ちた後半は防戦一方となり、同23分に警戒していたセットプレーから同点弾を許した。試合中に頭部を負傷しながら懸命にプレーした主将のMF三宅凌太郎(3年)は後輩たちに悲願の日本一の夢を託した。

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警戒していたはずのセットプレーに対処できず、相手の得意なパターンに持ち込まれた。1-0で迎えた後半23分に左CKから同点弾を許す。80分で決着がつかずにPK戦に突入すると、2人目のキッカーを務めた三宅のシュートがストップされ、県勢初の日本一の夢が絶たれた。初戦2回戦と合わせ、2試合で計3失点はいずれもセットプレーから。古沢徹監督(36)は「修正しきれなかったところは私の責任」と唇をかんだ。

前半、ボール支配率を高めて主導権を握ると、同23分に右サイドを突破した佐々木のクロスを武原が合わせて先制する。その後も球際の強さ、攻守の切り替えの速さで相手を圧倒し、理想的な展開でハーフタイムを迎えた。だが、運動量が落ちた後半はほとんどの時間を自陣でのプレー。前半、1本に抑えていたシュートを、後半だけで8本浴びた。指揮官は「後半は相手の勢いにのみ込まれて、自分たちのサッカーができなかった」と振り返った。

頭部を負傷しながらも最後までプレーを続けた三宅は「自分たちの思いをなすりつけるのは違うと思うが、日本一を達成して欲しい」と後輩たちに期待を込めた。この日も先発11人のうちGK佐藤安悟、DF桑原航太、MFの広井蘭人、松山北斗の2年生4人が先発。後半途中からも2年生のDF笠井冠晟、MF岡村空がピッチに立った。古沢監督は「今年のチームはもう始まっている。この舞台に、また戻ってこられるように頑張りたい」。帝京長岡はさらにたくましさを増し、聖地「国立」を目指す。【小林忠】

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