女子サッカーなでしこリーグ1部のセレッソ大阪堺レディースが、23年からのプロ化を正式に目指すことが11日、分かった。

昨年9月に始まった国内初の女子プロリーグ「WEリーグ」の参入へ、今年4月に申請することを決定。承認されるのは確実で、大阪から初めてWEリーグのクラブが誕生する。

大阪市、堺市をホームタウンにするC大阪堺は、これまでDF宝田沙織やMF林穂之香ら女子日本代表「なでしこジャパン」の選手を輩出する名門クラブだったが、学生主体で育成型のチーム編成だったため、プロ化は時期尚早と判断し、昨年のWEリーグ参入を見送っていた。

そのため昨年、大半の主力はWEリーグのクラブに引き抜かれたが、若手の育成手腕にたけており、アマチュア最高峰の位置付けとなった昨季のなでしこリーグ1部では3位に入った。今冬の皇后杯では、ノジマステラ神奈川相模原とアルビレックス新潟レディースのWEリーグ勢を連破し、クラブ史上最高の準決勝に進出する快挙を達成した。

安定した力を維持し、今季のなでしこリーグ1部(3月20日開幕)も、元C大阪の選手だった竹花友也監督(47)が指揮を執ることが決まっている。

C大阪の丸山良明育成部長兼アカデミーダイレクター(47)は「資金的、組織的な部分で時期尚早の判断だったが、23年のWEリーグ参入を目指すことを決定しております」と説明。JリーグのC大阪とともに、日本のプロサッカー界に貢献していく。