J1清水エスパルスMF滝裕太(22)が結果を残してスタメン定着への足掛かりを作る。23日のルヴァン杯名古屋戦(豊田ス、午後2時)では先発出場が濃厚。22日は静岡市内で最終調整し「コンディションはいい。明日が楽しみ」と自信をのぞかせた。

19日の札幌とのリーグ開幕戦は1点を追う後半途中から出場。滝は「流れを変えるプレーを意識した」。MF高橋大悟(22)と同時にピッチに立ち、攻撃を活性化。得意のドリブルでテンポを作り、チームの勝ち点1獲得に貢献した。ルヴァン杯は先発奪取へのアピールの場を捉え、結果にこだわる決意だ。

「最低でも1点は取りたい。アシストも含めてゴールに絡むプレーをしたい」。ルヴァン杯は滝にとっても特別な大会。清水ユースに在籍していた高校3年時の2017年に同大会の仙台戦で2種登録選手としてプロデビュー。「緊張した」と振り返った自身の経験をチームに還元する。明日の名古屋戦では若手主体の布陣が予想される中、滝は「初出場する選手がいたら自分が声をかけてあげたい」と意気込んだ。

名古屋戦後の26日にはリーグ戦で磐田と対戦する。3季ぶりとなる「静岡ダービー」に弾みをつけるためにも勝利が求められる。滝は「スタメン組じゃない僕たちにとっても重要な試合。最高の結果を出したい」と力を込めた。【神谷亮磨】