京都サンガは今季、公式戦5試合目で初黒星を喫した。GK上福元直人(32)が1点を追う前半45分、同40分のプレーでVARチェックが入り、得点機阻止で一発退場処分になった。

【データが語る】J1退場者22戦で10人 1試合平均0・45枚に激増 今季判定基準のテーマは?>>

数的不利の後半は0-2とされ、一時はFWピーター・ウタカ(38)のゴールで1点差としたが、その直後に失点し反撃の空気がしぼんだ。曹貴裁監督(チョウ・キジェ、53)との主な一問一答は次の通り。

 

-試合の総括を

曹貴裁監督 前節の後ろがかりのプレーではなく、自分たちの力を前面に出そうとした。試合が進む中で失点し、その後にVARの判定によりGKが退場となったが、その前の時間もその後も勝ち点3を狙いにいったのは間違いない。こういうことが起きた時も、自分たちでメンタルをコントロールして臨んだが、言葉でいうとJ1の一瞬のプレーに対するこだわりや、1点返したすぐあとに失点してしまう幼さが出てしまった。今日の経験は選手を伸ばすし、次に向かう上でアドベンチャー精神を持つ上で良い教訓となった。

 

-数的不利でも大量失点した原因は

曹貴裁監督 数的不利なのでリスクをもって攻撃する、その裏返しは分かった上でプレーさせていた。こちらがリズムをつかみかけたこともあった。こういうシビアな経験の中で選手が何を感じるのかを次につなげていきたいし、この連戦でいろんな経験ができた。ネガティブにはとらえていない。

 

-相手を上回るために必要なことは

曹貴裁監督 奪ったボールを相手にプレゼントしてしまうことがある。ちょっとしたボールロストが相手のエネルギーになる。だからといってリスクを避けてロングボールばかり蹴っていても成長はない。できていることに目を向けていきたい。何かを変えるつもりはないし、この5試合で見せた彼らのファイティングスピリットは素晴らしいものだった。