J1京都サンガの曹貴裁監督(53)が、19年途中まで率いた古巣の湘南ベルマーレとの初対決を迎える。

J1順位表>>

次節12日にアウェーで対戦する。8日はオンラインで会見し「入るロッカー(室)を間違えないようにしないとね」と冗談を言いつつも「お互いに、いい試合を見せたい」と力を込めた。

湘南とは深い縁がある。05年から下部組織の監督を務め、トップチームコーチを経て12年から監督に就任。自身のパワハラ行為が認定され、19年10月に突如チームを去ることになったが、感謝の思いは忘れてはいない。

「湘南時代、いい思い出もたくさんある。僕が辞めて3年、変わっていることもあると思うが、本当にお世話になったチーム。(練習場で)たくさんの励ましの言葉を頂きましたから」

心からそう話した。

前節磐田戦はGK上福元が退場処分を受けるなど1-4で大敗も、リーグ戦はここまで1勝1分け1敗の10位。京都にとっては12年ぶりのJ1で戦える手応えもつかみつつあり、同監督は「磐田戦は失点をしましたけど、勝つためにやってきたこと」とし、湘南戦に向けては「一寸のブレもなく向かっていける」と言い切った。

現在、湘南は1分け2敗の最下位。上位進出へ、負けられない古巣との戦いになる。