王者にふさわしくない負けだった。首位を走る川崎フロンターレが、セレッソ大阪に1-4で敗れた。ホームでの無敗記録は「25」でストップし、早くも昨季の負け数に並ぶ今季2敗目を喫した。4失点は2月の横浜戦(2●4)に並ぶ今季ワースト。初のリーグ3連覇を目指すクラブにとって、手痛い1敗となった。

【詳細スコア】川崎F-C大阪

まさか、まさかの展開だった。川崎Fが、今季2敗目。開幕してまだ2カ月が過ぎたばかりだが、早くも昨季の負け数に並んだ。これでホームでの無敗記録が「25」でストップ。今節に引き分け以上で、05~07年の浦和、06~07年のG大阪を抜き、J1新記録だったが、手が届かなかった。20年11月3日の札幌戦(0-2)以来となる本拠地・等々力での黒星。鬼木監督は「久しぶりのホームの中で、多くの失点をして、負けたことに悔しく思うし、申し訳なく思う」と神妙な面持ちで言った。

4失点は今季最多タイだった。アウェーで行われた2月23日の第9節・横浜戦(2-4)に並ぶ数字。その中で、唯一の得点を決めたFWマルシーニョも「言葉としてどのように表現していいか…。言葉にして整理出来ない。難しい状況」。いつもは陽気なブラジリアンも、さすがにショックを隠しきれなかった。

歯車がかみ合わなかった。要所でボールを奪われ、前半だけで3失点。1点目、ダメ押しの4点目は、自陣でのボールロストから。MF脇坂は「自信を持ってやれば、出ないようなミスが多かった」と厳しい表情だった。鬼木監督は「ボールの動かし方。後ろ向きなプレーも増えていった。怖い攻めと言うか、チャレンジしていく環境をつくらないといけない」と敗因を分析。「スポーツ全般で言えることで、自分たちから仕掛け、戦いに行く。それが出ると勢いに乗れる」。目標はクラブ初の3連覇。ここで、つまずいているわけにはいかない。【栗田尚樹】