リーグ開幕前に鈴鹿の特別コーチを務めた元日本代表FWの武田修宏氏(54)が、チームの今季2勝目を喜んだ。0-0で迎えた後半26分に、FWの栗田マークアジェイ(24)が決勝ゴールをマーク。「いいごっつぁんゴールでしたね」と満足そうに話した。

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MF三宅海斗(24)が左足で強烈なシュートを放った瞬間、栗田は動き出した。バーに跳ね返ったボールを相手GKが処理する前に飛び込んで右足で押し込んだ。瞬時の判断によるポジショニングと、ゴールにボールを押し込むスピード。完璧な「ごっつぁんゴール」だった。

武田氏が「素質は素晴らしい」と絶賛する栗田に教えたのは、ゴール前でのポジションの取り方と動き出し。現役時代の同氏を思い起こさせる秘蔵っ子の動きに「教えたかいがありました。最高のゴールだった」と武田氏。この日は、三浦泰年監督(56)から「見に来てほしい」と請われての視察だったが「これからも、ポイントで教えていきたい」と指導にも意欲的だった。【荻島弘一】