耐え続けたが、惜しくも勝ち点「1」を逃した。19位モンテディオ山形がホームで10位ファジアーノ岡山に0-1で競り負けた。

前半11分、GK後藤雅明(27)がゴールに向かう味方のパスに飛び込み、懸命に手で防ぐと、レッドカードで退場。以降は10人で守りながらゴールを目指したが、試合終了間際に決勝点を許した。3月6日アウェー千葉戦から続く未勝利は「6」に伸び、今季ホーム初白星は次節以降にお預けとなった。

途中出場のGK藤嶋栄介(30)を中心に一丸で戦ったが、悪夢が待っていた。後半ロスタイム。スコアレスドローで勝ち点も見えていた。相手のロングスローがゴール前に入り、中央でそらされたボールを頭で押し込まれた。その数分後、勝敗が決した。ピーター・クラモフスキー監督(43)は「選手たちのパフォーマンスは本当に誇りに思う。10人で自分たちのフットボールをやろうとしてくれた」と、厳しい状況で奮闘した選手をねぎらった。

次節は10日、ホームで秋田との「奥羽本戦」に挑む。昨季は1勝1分け。その1勝はホームで手にした。MF加藤大樹(29)は「ホームで多くの方が来てくれている中で勝てていないのは申し訳ない。(ファンは)拍手で後押ししてくれているので、自分たちは攻守にわたってアグレッシブなサッカーをやっていくしかない」。負けられない東北勢との一戦を制し、敗戦後も拍手で背中を押してくれたサポーターに早く白星を届けたい。【相沢孔志】