5位に浮上したセレッソ大阪の元日本代表DF山中亮輔(28)が、古巣に恩返しの勝利を誓った。5日のJ1リーグ戦で、4位柏レイソルと本拠ヨドコウで対戦する。

「僕を育ててくれた特別な思いがあるチーム。成長した姿を見せたい。一緒にプレーした人はほぼいないが、ネルシーニョ監督は一緒にやった人で、自分をプロにしてくれた。いいプレーを見せられるように頑張りたい」

下部組織から昇格した柏でプロになった山中は、16年まで在籍。横浜Fマリノスを経て浦和レッズから今季、C大阪入りした。

開幕当初は左サイドバックはDF丸橋祐介(31)の控えだったが、3月12日清水エスパルス戦で移籍後J1初先発を飾って2点を演出すると、その後は定着。3試合連続フル出場中でチームは2勝1分けと、山中の存在が好影響を与えているのは間違いない。前節は川崎フロンターレも破り、勢いは本物だ。

「競争は激しいので、自分が出た時に何ができるかを意識している。アシストやゴールなど、目に見える数字を残したい」

今や左サイドから山中が供給するクロスは、チームの大きな武器の1つ。「先制点を意識し、サポーターにホーム初勝利をプレゼントしたい。暖かい季節でサッカー観戦をしやすい。また(試合に)来たいと思ってもらえるようにしたい」。火曜日唯一開催のJリーグで、20日に29歳の誕生日を迎える山中が燃えている。