J組の神戸は2-1で傑志(香港)を下し、白星スタートを飾った。前半にMF郷家友太(22)が先制点、後半にMF井上潮音(24)が追加点を奪い、試合終了間際の1失点でしのいだ。主将MFイニエスタら多くの主力を欠きながら悲願のアジア制覇を目指す。22日はチェンライ(タイ)戦に臨む。

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J1で今季開幕10戦未勝利(4分け6敗)で最下位に沈む神戸が、タイで再出発を飾った。10日の初陣となったJ1C大阪戦を落としたロティーナ監督は、この日が就任2戦目。「前半はボールを持って支配でき、後半は相手の方がいいプレーをした。だが、一番大事なのは悪い流れを断ち切り勝つこと。結果に対し前向きに考えたい」と素直に初勝利を喜んだ。

前半15分にFWボージャンの左クロスに対し、相手GKがこぼしたところを詰めた郷家が左足で決めた。ほぼ中盤を支配し、安定した試合運びだった。相手が反撃に出た後半も、同40分には途中出場の井上がダメ押し弾。その後を1失点でしのいだ。

FW武藤やMFサンペールらが故障で離脱中。さらにMFイニエスタが体調不良で、今回のタイ遠征に同行しなかった。深刻な状況にこの日、18歳の新人MF日高が後半途中からデビューするなど、総力戦で逃げ切った。

今季公式戦初得点の郷家は「今回の課題を次、改善したい。(1次リーグで)あと3試合を戦って成長できれば」。2年前に初出場4強の神戸は、傷だらけでもアジアの頂点を狙う。