U-18プリンスリーグ東海で首位の藤枝明誠は、8-0で三島北に完勝した。同校OBのJ1川崎F・FW遠野大弥(23)のいとこでもあるFW遠野翔一(2年)が、後半途中から出場し、2得点。チームの大勝発進に貢献した。飛龍は4-2で昨年準優勝の清水東に逆転勝ちした。3回戦7試合は21日に行われる。

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藤枝明誠の遠野が、ダメ押しの2発をたたき込んだ。4点リードの後半23分から途中出場。「ゴールを取って、さらに流れを呼び込みたかった」。攻撃を活性化させる切り札としてピッチに立つと、同25分にはDFラインの背後に抜け出し、左足で追加点。ロスタイムにもヘディングでチーム8点目を奪った。約20分間の出場で2得点。試合後は「とにかく走って、点に絡むプレーを意識した」と声を弾ませた。

14日のJ1福岡戦で今季初得点した、いとこの遠野大弥は、藤枝明誠3年時に全国選手権出場。7学年上の“兄貴”にあこがれて、翔一も藤枝明誠に入学した。幼いころはボールを蹴り合っていたという。「高校時代のプレーもよく見ていた。(大弥は)ドリブルが得意なので、自分も練習してうまくなりたい」。当面の目標はスタメンで試合に出ること。次戦以降を見据え「ゴールでチームを救う選手になりたい」と力を込めた。【神谷亮磨】

◆遠野翔一(とおの・しょういち)2005年(平17)12月13日、藤枝市生まれ。3歳でサッカーを始め、小学6年まで藤枝東FCジュニアでプレー。中学時代は磐田U-15に在籍。家族は両親、弟。178センチ、70キロ。左利き。血液型O。