尚志(福島1位)が専大北上(岩手2位)に2-1で勝利。交代出場のMF浜田昂希(2年)が後半33分に強烈な勝ち越しFKを決めた。

前半12分、右CKからDF中村颯介(3年)のシュートで先制するも、その後は追加点が遠かった。両サイドから攻撃を展開、チャンスをつくり続けたが得点にはつながらず。後半10分、同点弾を許し、試合を振り出しに戻された。

苦しい時間が続く中、2年生の右足がチームを救った。浜田は「練習している位置だったので『絶対決められるな』という自信があった。思い切って蹴りました」。ペナルティーエリア中央手前の位置から蹴ったボールは思い通りの弾道を描き、ゴールに吸い込まれた。浜田は「3年生のためにも勝ちたかった。絶対に点を取りたいと思っていたので、取れてすごくうれしいです」と勝利を喜んだ。今回、指揮を執った梅津知巳コーチは「3年生のゲームを2年生が救ってくれた。FKも上手でした」と浜田をたたえた。

3年生やトップチームに負けていられない。現在、浜田はセカンドチーム。「早くトップに上がって、トップチームでも今日のように試合を助けられるような選手になりたい」と力を込めた。今大会はインターハイに向け、絶好のアピールの機会だ。「結果にこだわって、決めるチャンスがあればどんどん点を取りにいきます」。虎視眈々(たんたん)とゴールを狙う。

次は青森山田(青森1位)と対戦。浜田は「難しい試合になると思いますが、ワンチームでどんな形でも勝ちにこだわりたい」と気を引き締めた。2年生がチームを盛り立て、全国制覇の足掛かりをつかんでみせる。【濱本神威】