鹿島アントラーズMFアルトゥール・カイキ(30)が、体操選手さながらの鮮やかなゴールパフォーマンスを披露した。

18日の京都サンガ戦。後半5分、右CKからMF樋口のクロスボールをフリーで頭でたたきつけ、ネットを揺らした。そしてゴール後のパフォーマンスでは、足を伸ばして後方の1回転宙返り。着地もピタリと決めた。それは体操選手の伸身宙返りを見ているかのようだった。

試合後、パフォーマンスについて聞くと、体操ではなく、ブラジルのカポエイラの技だ明かした。カポエイラは護身術と格闘技が元になったブラジルの伝統芸。「兄がカポエイラをやっていて、その技の一種です。そこで覚えた動きを生かして、気分的にやりたかったのでやりました」と笑みをこぼした。

身長174センチ。決して長身ではないが、抜群の跳躍力を生かし、高い打点でのヘディングが目立つ。宙返りも高さがあった。「瞬発力は自分の特長。持って生まれたものではない。ちゃんとジムで強化してトレーニングした成果が試合に出ている」と胸を張る。 ウノ・ゼロ(1-0)の鹿島らしい勝ち方で勝ち点3を積み上げ、前半戦を2位で折り返した。

アルトゥール・カイキは「チームとして1人の選手に頼るのでなく組織的に勝利を目指すことを求めている。誰が出ても求められる役割を果たして貢献をする意識を持ちながら後半戦もいい形で乗り切れれば」と意欲を口にしていた。