浦和レッズの立花洋一代表取締役社長が6日、Jリーグの実行委員会の結果を受けて取材に応じた。ホームで行われた京都戦を前に「絶対に今まで起きたような事象を起こさない、声出し応援をさせないという管理能力を我々は問われていると思います」と厳格な姿勢を示した。

前日5日にJリーグは臨時実行委員会を実施。その後の会見で野々村芳和チェアマンは浦和の運営責任を問い、上限2000万円の罰金を科すことや、今後同様な事案が起こった際に、無観客試合や勝ち点剥奪の可能性もあると話していた。5月21日鹿島戦(埼スタ)、7月2日G大阪戦(パナスタ)で、浦和のサポーターに現時点では認められていない大きな声で応援歌を歌う行為があった。

問題とされる行為があってから、クラブ側の動きがなかったとされたことには「時間がかかってしまったのかもしれませんが、何もしていなかったわけではなく、かなり綿密な、緻密なやりとりを相互でしていった」と説明した。

この日の試合では場外の警備スタッフを通常の倍にして配置。プラカードを持ったスタッフをスタンドだけでなくピッチの横などにも配置し、大型スクリーンで流す啓発映像の回数も増やすなど抑止策を講じた。

Jリーグは希望するクラブで声出し応援の実証実験を開始した。立花社長は今後の参加も示唆しながら「今は浦和としてはどちらかというと、今ある試合でなんとしても(ルールを破る応援を)抑えていかないといけないという状況。そちらを優先して我々としては取り組んでいます」と、現状の問題と向き合うことに注力するとした。