ヴィッセル神戸は10日、ルヴァン杯準々決勝第2戦のアビスパ福岡戦(ベススタ)に臨む。ホームでの第1戦は1-2で敗れ、7年ぶりのベスト4進出へは、2得点以上での勝利など条件がつく。

9日にオンラインで取材対応したDF槙野智章(35)は「この勝利をきっかけに、チームが上昇するように、いい形で突破したい」と意気込む。

残り10試合となったJ1リーグでは現在、再び最下位に沈み、J2降格危機に直面する。クラブは残留が最優先目標と公言。13日にJ1リーグの札幌遠征が控えており、福岡戦は第1戦同様、控え選手中心の先発となりそうだ。

槙野は「残留は簡単ではない」と、危機感は募らせているものの「タイトルは取りたい。選手でやっている以上、目の前の試合は勝ちたい」と言い切る。

浦和レッズから1月に新加入した大ベテランは「今のチーム状況を考えれば(仲間にも)厳しい言葉を浴びせないといけない。言葉は悪いかもしれないが、保守的にならずに、よくするためには、何か行動を起こさないといけない」と、仲間をピッチ内外の言動で鼓舞しているという。

吉田孝行監督(45)は「(リーグ戦とルヴァン杯の選手の使い分けは)非常に難しい部分だが、いる選手は限られているので、チーム全員で戦うしかない」と総力戦を覚悟する。MFイニエスタら主力はベンチスタート、あるいは遠征に同行しない可能性もあるが、公式戦3連敗中の神戸は勝って勢いをつけたい。

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