今季3冠の可能性を残すセレッソ大阪だが、下部組織(アカデミー)の3チームが先に日本一の快挙を達成した。

中学生年代の日本クラブユース(U-15)選手権決勝が24日に北海道・幕別町で行われ、C大阪が3-1で横浜FCに快勝。18、19年には連続で準優勝していたが、ついに悲願の日本一を達成した。

3日の高校生年代の日本クラブユース(U-18)選手権決勝では、C大阪が13年ぶり3度目の優勝を達成し、兄弟Vを飾ったことになる。

8日の日本クラブユース(U-18)女子大会でも、C大阪堺ガールズが初優勝を飾っていた。下部組織の3チームが、今夏に同時に日本一に上り詰めたことになる。

C大阪では21年から、川崎フロンターレなどで監督を務めた風間八宏氏(60)がアカデミー技術委員長に就任した。止める、蹴るの技術はもちろん、世代の垣根を越えての合同練習など、さまざまなアイデアを駆使して指導している。

その組織の頂点に立つトップチームのC大阪は、今季J1リーグでここまで6位と逆転優勝圏内におり、27日に中断明け最初の試合となる2位サンフレッチェ広島戦(ヨドコウ)の大一番がある。ルヴァン杯ではベスト4に、天皇杯でもベスト8に進んでおり、小菊昭雄監督(47)は以前からアカデミーとの連携を密にし、クラブの黄金時代を築く決意を語っていた。