借りを返した。福島ユナイテッドFCが第14節で0-1と惜敗したヴァンラーレ八戸との「東北ダービー」に1-0で勝利。前半36分、J1湘南ベルマーレから期限付き加入のMF新井光(23)が、セットプレーのこぼれ球に反応し、今季3点目となる痛烈ボレー。この1点を守り切り、3試合ぶりに勝ち点「3」をつかんだ。さらに、完封勝利は第9節ガイナーレ鳥取戦以来、実に104日ぶり。前節はいわきFCとの「福島ダービー」で1-4で大敗。それだけに、この完封勝利は大きかった。服部年宏監督(48)は「全員が踏ん張った。危ないシーンもありましたが、サボらずにやれた結果だと思います」と、90分間守り抜いた選手たちをたたえた。

決勝弾は新井にとってホーム初得点。「サポーターにゴールを見せられていなかったので、すごくうれしいです」と喜んだ。今季12試合を残して、キャリアハイの3得点をマーク。新井は「数字的にはまだまだ足りない」と語り、さらにゴールを奪うつもりだ。

チームは勝ち点「28」で現在9位。J2昇格圏内の2位までは遠いが、新井は「誰一人あきらめている選手はいない。全部勝つつもりでやっています」。

今後は中2日で相模原、その後、中3日で富山戦と過密日程が待ち受ける。着実に勝利を積み重ね、J2昇格争いに割って入る。【濱本神威】