新潟は浦和に1-4で敗れ、カップ戦初勝利はならなかった。前半7分、FW田中聖愛(16)のパスを受けたMF山谷瑠香(27)が中央から先制ゴール。だが、同11分に浦和のFW安藤梢(40)に同点ゴールを許し、同20分にはFW菅沢優衣香(31)に逆転のヘディングを決められた。後半は2点を追加された。

勝ち点3は奪えなかったが、決めた1得点は収穫だった。貢献したのが田中だった。前半7分、自陣からドリブルで突破する。ペナルティーエリア手前まで運び、中央に走り込んだ山谷にパスし、先制点をアシストした。

田中は下部組織のU-18所属で「育成組織TOP可選手」登録。この試合がWEリーグ公式戦初先発だった。前節ちふれ埼玉戦では途中出場し、スピードに乗った攻撃で味方をテンポアップさせた。父は現J2アルビレックス新潟の田中達也コーチ(39)。元日本代表FWの父譲りの積極的な仕かけぶりで、可能性の大きさを感じさせた。