5戦未勝利と苦しむ12位J1アビスパ福岡の長谷部茂利監督(51)が、今後の行方を占う大一番、ガンバ大阪戦(31日、ベススタ)での必勝を期した。

29日、練習後のオンライン取材で、相手の印象については「前監督から現監督に変わって大きく変わった。やることが徹底していて、統制がとれている」と警戒する。

16位G大阪とは勝ち点3差。残留を争う上での直接対決=“6ポイントゲーム”の意味を持つだけに、絶対に負けるわけにはいかない。「自分たちの100パーセントを出せるようにチームを持って行きたい」と気合を入れた。

一方で、気になるのは、7月下旬の新型コロナウイルス集団感染から戻りつつあるチームコンディションだろう。G大阪戦から中2日で9月3日名古屋グランパス戦。同7日天皇杯を挟んで、再び中2日で同10日アウェー横浜F・マリノス戦と、過密日程になる。

指揮官は「コロナの回復者で言うと、だんだん良くなりコンディションは上がって来ている」という。だが、厳しい連戦を前に「中2日で公式戦というのは、なかなか厳しいし、きつい。そこはコンディションを見ながら決めていかないといけない」と心配ものぞかせた。公式戦4連戦は、大胆なターンオーバーを強いられるかもしれない。

左サイドのMF田中達也(30)も「新監督の松田さんは、守備が堅いイメージがざっくりあります」というG大阪戦。堅守が持ち味の福岡としては、リーグ4試合連続失点中(計9失点)の守備修正から勝機を見いだしたいところだ。【菊川光一】