浜松開誠館が5-0で名古屋U-18Bに大勝した。前半挙げた3ゴールは、いずれもヘディングでの得点。後半はFW山口莉生(りく、3年)が2得点を挙げて突き放した。6月にアウェーの前回対戦で完敗(0●4)した相手にリベンジし、3連勝で首位を守った。

パワーで圧倒し、「制空権」も掌握した。前半8分、右CKからDF荒明斗空(あらあき・とあ、1年)が頭で合わせて先制。ルーキーのリーグ初得点で勢いづいた。「今日は守備もやりやすかった」。前線からの効果的なハイプレスで押し込むと、同30分には再びCKから、MF菅原太一(2年)が頭で追加点。35分には、ハーフウエーライン付近にいたDF八巻涼真(2年)が、ヘディングで相手ゴール前に送ったボールが、そのままネットに吸い込まれた。

下級生3人の奮起に、最上級生も負けじと続いた。FW山口は「結果を残すことしか考えていなかった」。後半終盤の2分間で2得点。「結果を残せてうれしい」と白い歯を見せた。ベスト8に終わった県総体後、強化してきた走力を前面に出して戦い、完勝。青嶋文明監督(54)も「毎週緊張感のあるゲームを経験できていることはいいこと。積み重ねながら選手権に向かっていきたい」と先を見据えた。【神谷亮磨】