J3藤枝の女子チーム・ルクレMYFCの来季1部昇格は、次戦以降に持ち越しとなった。ホームで朝日インテックラブリッジ名古屋スターチスと3-3で引き分けた。勝てば昇格とリーグ優勝が決まる一戦は、前半3分に先制点を献上。今季8試合目でチーム初失点を喫すると、同13分にも追加点を許した。開幕からの連勝は「7」でストップ。それでも、負けない粘り強さが光った。

攻撃的な位置で出場したDF岡部唯花(26)は「前半からチャンスはつくれていた」。同37分に右サイドを崩すと、MF甲斐奈菜美(21=藤枝順心高出)の得点で1点差。後半1分にはFW金子明香里(21=磐田東高出)が左足で決めて追いついた。再び勝ち越されたが、ロスタイムに岡部が右足で同点弾。執念のドロー劇で勝ち点1を奪った。

クラブ創設10年目の今季は、J1磐田などで活躍した犬塚友輔監督(38)が就任。攻撃的なチーム作りを進めた。今季の総得点は「58」。指揮官は「成長に手応えはあるし、負けることはないと感じている」。勝てば昇格と優勝が決まる来月16日の次戦は、県勢のアスレジーナとホームで対する。前回対戦は12-0で圧勝した。主将のMF成島梓(27=常葉学園橘高出)は「勝たないといけない」と断言。勝って悲願を達成する。【神谷亮磨】

◆東海女子サッカーリーグ 東海地域の女子サッカーの普及や育成、強化などを目的に、2000年(平12)に創設された。今年は第23回。1部6チーム、2部6チーム。1部には、静岡県勢の藤枝順心高、常葉大橘高、磐田東高が所属。愛知県の大学3チームと戦っている。日本女子サッカーリーグの編成では、WEリーグ、なでしこ1部、同2部に続き、4部と5部に相当する。