柏レイソルの大谷秀和(37)が31日、クラブを通じて今季限りで現役を引退することを発表した。大谷は柏のアカデミーを経て03年に加入し、柏一筋20年。J1通算383試合、J2通算94試合、ACL29試合、クラブワールドカップ(W杯)4試合と、すべてレイソルのユニホームを着てピッチに立ってきた。

昨年に現役続行を決意し足首の手術を受けたが、今季は3試合の出場にとどまった。大谷は自身のSNSで長文のメッセージを投稿。引退を決めた経緯を説明するとともに、「後悔は? やりきったか? と問われればないとは言い切れません。万全ならもう少しやれたかもしれません」と率直な気持ちも明かした。

これまで関わってきたすべての指導者やスタッフ、チームメート、サポーターへ感謝を述べ、「何か突出した能力があるわけではない自分ですが、とにかく頭で考えてチームが何を求めているか、監督がどうしてほしいか、味方をどうすれば助けられるか、相手はどうされたらイヤか。考えることをやめず、相手と駆け引きしてきたからこそ続けてこれたと思っています」「試合数などの数字に興味はありませんが、1つのクラブで20年間過ごし、現役生活を終えることができるのは自分にとって誇りです」などと思いをつづった。

柏を象徴する背番号7が、11月5日の最終節・湘南ベルマーレ戦を最後にユニホームを脱ぐ。

【関連記事】柏ニュース一覧