今季限りで川崎フロンターレを退団する日本代表DF谷口彰悟(31)の送別会が25日、川崎市内のフロンタウンさぎぬまで行われ、2635人のファンが集まった。谷口は、カタール1部アルラヤンへの完全移籍が決定的な状況。26日に現地へ飛び、メディカルチェックなどを済ませる。

クリスマスにちなみ? 水色のフロンターレーカラーのサンタクロースのコスプレ姿で登場した谷口は「今でも、離れるという決断に『なんてばかなことをしているんだろう』と思うこともあります」と素直な気持ちを口にした。

かねて海外挑戦は、頭にあった。気持ちが具現化したのは、今季最終節のFC東京戦後だったという。「挑戦したい気持ちが出てきた。常にレベルの高いところは目指していきたい」。31歳と、ベテランの域に入ってのチャレンジ。「年齢を言い訳にせず、あらがっていきたい。落ち着くころではない」と飽くなき探究心がある。

日本代表として、初のFIFAワールドカップ(W杯)も経験。「これ以上ない大会」とかみしめた。4年後に向けても「また出たいと思う」と意気込みを口にした。14年から9年間所属した川崎F。「家族のような関係性」と感謝してもしきれない。一方で、一度きりのサッカー人生で「後悔はしたくなかった」。新天地で、さらなる成長を遂げる。